教育実習事前指導(セルフラーニング)資料
教員養成支援の取り組み
教育学部では、教師を目指す人のために、1年次から、さまざまな教育実習を通じて、学校の現場を知り、そこで教えるとはどういうことかを学びます、実際の教育現場を体験することにより、学年を追うごとに各自のイメージする「将来の教師像」を形づくる手助けをします。
教員養成支援部門では、教育実習の事前・事中・事後にわたって学生のみなさんの支援をします。具体的には、教育実習の企画・運営・指導を司る学内組織である「教育実習委員会」に所属して、教育実習全体の企画に携わり、附属学校をはじめとする実習校との連絡・調整を行い、学内や学外(学校現地)での活動支援・指導にあたります。
【「教育実習」に行く前に…(1・2年次)】
1年次では「教育実践研究」、2年次では「教育実地研究入門」という授業(実習)を行っています。いずれも、学校現地における参観・観察を中心とする体験授業で、3年次以降における教育実習の事前指導と位置づけています。
入学以前は児童・生徒の立場から「学校」を体験してきましたが、まずは客観的な立場から、学校を、学校の先生のお仕事を、児童・生徒のみなさんの様子を参観・観察し、「学校とはどういうところか」「学校ではどのようなことを行っているのか」「先生はどのような仕事をするのか」「子どもたちはどのように過ごしているのか」などを理解していきます。
教員養成支援部門では、これらの授業(実習)の全体計画を立案し運営しています。現地における参観・観察(学校訪問)のコーディネート、学内での講義部分に関わっていただく実地指導講師(現職の先生や、経験者)との連絡・調整、直接の指導・支援を行います。
【本格的な教育実習(3・4年次)】
課程・コース等ごとに設定される教育実習は異なりますが、おおむねどの課程・コースにおいても、3年次では附属学校において、4年次では協力校(公立小・中・高等学校で、本学の教育実習に協力し実習生を受け入れていただく学校)や学生のみなさんの出身校において、本格的な授業実習を行います。2週間から3週間学校に「勤務」し、各学校の先生方にご指導いただきながら、各教科の授業実習や、授業外における児童・生徒指導、学級経営・学級事務などの仕事を体験していきます。授業(実習)科目名は「○○教育実地研究」です。
教員養成支援部門では、「教育実習委員会」における教育実習運営のための事務的な手続き、例えば全学生の希望に基づく実習校の割り当て・ふりわけや、各学校との連絡・調整などを支援しています。また、特に当センターにおける模擬授業室および教材教具作成室の設備によって、教育実習の事前(直前)準備などの場と機会を提供します。実習期間中にも大学にもどって準備等の活動ができるよう支援していきます。また「教育実習委員会」における各実習ごとの担当部門と協力しながら、事後指導の企画・運営にあたります。
主な活動
講習会・研修会の開催
「教材教具作成室」の運営
教育実習支援
「模擬授業室」を設置しています
2012年度からのA棟移転に伴い、新たに「模擬授業室」を設置しました。実際の小学校・中学校の普通教室をイメージし、小・中学校用の備品・設備(机・椅子、黒板、ロッカー、掲示板など)を揃えて、教室空間の再現に努めました。
この教室を使って、授業の練習(いわゆる発問や指示、板書などの練習はもちろん、プレゼンテーション機器の使用、机間指導などの練習も)をすることができます。掲示スペースを利用した教室環境整備のシミュレーションなどもできます。
「教材教具作成室」と隣接
教室後方の扉は隣室の「教材教具作成室」に繋がっています。授業において使用する教材(ワークシートなどの配布物や、大判の提示資料など)を制作することができます。
教育(授業)方法の改善・開発のために
また、これからの時代に向けた教育(授業)方法の改善・開発のために、電子黒板・デジタル教材を用いた授業展開のシミュレーションを試みたり、移動式のホワイトボードを用いたグループワークのあり方などについて検討することができます。
模擬授業のモニタリング・記録と考察の機能
模擬授業を参観するための椅子を多数設置することができます。また授業分析室としての機能を備えるため、授業を記録するためのデジタルビデオカメラや、記録データの分析システム(コンピュータ・ソフトウェア)を備えるとともに、それらデータのアーカイブ化を図って、研究の充実に努めていきます。